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本式 十二単展示中

今年の大河ドラマは舞台が平安時代 

ということもあり、当店のウィンドウには現在本式十二単を展示しております

本来は3月で片付けようと思ったのですが、多くのお客様や海外からの観光者様が

毎日当社の前で立ち止まりお写真を撮っていかれる姿を見て、もうしばらく展示することにいたしました♪

 

お客様に尋ねられるのは

「十二枚あるの?」とか「結婚式で着られるの?」などの質問です。

 

今日はそのご質問にお答えいたします。

 

本来の名前は「五衣唐衣裳(いつつぎぬからぎぬも)」と言います。

平安時代、宮中の高級女官が纏っていた正装で、現在でも天皇の即位や皇族妃の成婚の儀に用いられています

十二単衣と呼ばれるようになったのは後世の話で、12枚着るというわけではありません

寒い時期に何枚も重ね着している姿を「十二単衣」と表現したことで誤認され、後に十二単衣と呼ばれるようになったと言われています

 

一番外側に羽織る衣を「唐衣(からぎぬ)」と言います

当時は唐風(中国)文化の影響を受けていた時代でした。唐衣は最も美しく華やかに仕立てられています

唐衣の上から「裳(も)」と呼ばれる装飾用の布地をつけ、腰から下に長く引きずるように歩きます。

 

唐衣の下には「表衣(うわぎ)」と呼ばれる衣を着ます。

その下に「打衣(うちぎぬ)」と呼ばれる衣を着て、さらにその下に「五衣(いつつぎぬ)」を着ます。

更にその下に五衣より少し長く仕立ててある「単衣(ひとえ)」を着て、その下に脚が見えないよう長袴を履いています

 

重さは現在の十二単衣で約20kgと言われており、当時は絹の質が現代とは異なるため更に重かったのではないかと言われています。

 

十二単衣は、女房たちが色重ねを楽しみ、四季の彩りを意識してファッションセンスをアピールする意図もありました。

季節の変化を楽しみ、ファッションを競いコーディネートに思考を凝らすのは、四季の変化が美しい日本らしい文化であると言えます。

 

というわけで、もともと十二枚着るというわけではなく、寒さ除けにたくさん重ね着をしたことから始まり、色合わせを楽しみようになっていたことから平安時代のファッションとなっていたようです。

女性にとって晴れ着とは平安時代より個性をアピールする衣裳だったのですね☆

そして実際の結婚式でももちろんレンタルさせていただいております。

特に神社婚の方にはおすすめですよ

私も観光で広島県宮島の厳島神社に行った際に、十二単を着られている花嫁さんを見かけました。

とても素敵でしたので何十年たっても忘れられません

きっと、ご出席された方にも忘れられない結婚式になることと思います♪

ご興味ある方は是非当店までお問い合わせくださいませ☆